dhtakeuti’s thoughts

主に開発やPCについて考えたこと、感じたことの記録

そろそろノートブックPCのRJ45ポートは止めないか?

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一般的なRJ45コネクターのLANケーブル

今回は、有線LAN に関する妄想。

最近のノートブックPCの仕様を見て、有線LANを搭載したPCが非常に少なくなって来ていることに気付いた。というか、前からその傾向はあったのだけど。

原因は、WiFi の普及と、PC本体の薄型化に有線LANのコネクター(RJ45ポート)の大きさが邪魔になったためだ。中には富士通のように、折り畳み式を採用しているメーカーもあるが、必要ならUSBドングルでいいじゃない?というスタンスが主流だ。

実際、WiFi も1Gbps辺りまででるようになってきており、配線の面倒くささもあって、有線LAN環境自体が省略されて来ている。それでも、有線LANは安定性が高く、セキュリティー面でも閉じた環境を作りやすいといったメリットがある。そのため、私の家庭内LANは、インターネット接続用の無線LANとデータ共有用の有線LANを併用している。

そのため、ノートブックPCのデータのバックアップは、有線LANに接続して実施する。例えば、VMWare の仮想ディスクなどの10GBを超えるファイルのコピーでは、無線LAN経由(我が家は最高でIEEE 802.11n環境)だと時間がかかる。IEEE 802.11ac ルーターを導入することで改善できるが、既にある Gbit Ethernet 環境が有るため、そちらを活用しようと考えてしまうからだ。

恐らく、今後のノートブックPCにはRJ45ポートは搭載されない方向に収束するだろう、というか、すでにそうなっている。その代替として、USB Type-C コネクターを使って、USB ドングル経由での有線LAN接続が標準となる。だとしたら、1000 BASE-T のハブの代わりに、複数の USB ドングルを内蔵し、LAN のハブとしても機能するものがあればいいのではないか?USB PD 機能も内蔵させれば、電源としても使える。例えば、外出先からオフィスに戻り、この LAN+PD ハブに接続すれば、社内 LAN に有線で接続しつつ、充電しながらPCが使える。外出するときには、USB ケーブルを抜くだけだ。一般的なUSBドックを人数分揃えるよりは、設置スペースの節約になり、配線も電源とLANケーブルが統合されて1/2になる。このLAN+PD ハブ間は従来のLANケーブルで接続すればよい。

この LAN+PD ハブを導入する前提は、接続する PC が USB PD に対応した USB 3.1 Gen2 ポートを持っていることと、USB+LAN ハブに内蔵されたLANアダプターが、OS の標準デバイスドライバーとして認識されることだろう。LAN アダプター部分は枯れたチップを使用すれば、特別に開発する必要はない。更に、コストが許せば、10G Ethernet 環境への移行もしやすいだろう。これは、小さい USB Type-C コネクターの一般化、10Gbps に耐える USB 3.1 Gen2 の普及、 USB PD による充電の普及によって実現可能となる。恐らく、2年内にほとんどのノートブックPC側はこの要件を満たすだろう。スマートフォンタブレットでも使えるだろう。オフィスだけでなく、コーヒーショップでも差別化に使えるのではないだろうか?もちろん、家庭内LANでも、有線LAN使用時の配線をスッキリできる。こんな LAN+PD ハブが10ポート10万円位で出てきたら、売れるのではないか?

# 今は、USB PD 対応のドックを買っとけ、てことなんだけど。