dhtakeuti’s thoughts

主に開発やPCについて考えたこと、感じたことの記録

情報端末構成

f:id:dhtakeuti:20190131110322p:plain

主に、家庭での各種情報機器の中の Yoga Book の立ち位置について考えてみた。

情報端末構成

一般的なスマートフォンは、150g 程度であったが、最近は画面の大型化に伴い、200g 近くまで重くなってきている。現在、私が使用しているスマートフォンXperia XZ2 Compact で 5" ディスプレイの 168g だ。これにストラップホール付きのケースを付けているので、200g 弱というところ。以前に比べて多少重いなと感じる。片手操作では 150g 前後が理想的だ。スマートフォンは、常時持ち歩く情報端末である。通話やメールやチャットを移動中に行える。ちょっとした調べ物やメモ書きや財布替わりにも使える。私の場合では、タブレットを併用するので、画面サイズはそれ程大きい必要はなく、軽くて大きすぎないことが優先される。電車移動時など、立った状態で使うことが多い。

次に、8" タブレットがある。ASUS ZenPad 3 8.0 で、320g である。ケースを付けているので、350g 程度だろう。片手で保持するのは、350g が限界だと思う。基本的に片手で保持して、もう片方の手で操作を行う。また、これとは別のタブレットがあり、Apple iPad Air を使っていた。こちらは 9.7" ディスプレイで 470g である。片手で保持は無理がある。両手で保持するか、膝の上やテーブルに置いて使うことになる。手軽に持ち歩けないので、現在ばかり ZenPad をメインで使用中。外出時は、Google Map での位置確認や、レストラン探しなどで活躍中。スマートフォンでは老眼には少々キツい。タブレットは外出先での地図の確認や、電子書籍の読書や、ブラウザーで調査しながらブログ記事をまとめたり、アイデアを文章化したり、動画を見たり、といった作業に使用する。タブレットの操作は両手が塞がるため、椅子に座るか、寝転がって使うことが多い。画面サイズは 8"、重量は 350g 以下が今のところベストなバランスである。10" サイズは重量が増すため、追加であってもいいが、どちらか一つであれば 8" サイズを選ぶ。8" タブレットは、移動時のメインとなる情報端末である。

その次に、Lenovo Yoga Book with Windows が来る。10" ディスプレイで、700g である。コメダ珈琲店での Ruby on Rails チュートリアルの実施に使用中。以前は、Apple Macbook Air 13" (1.35kg) や、Lenovo ThinkPad x230i 12.5" (1.5kg) を仕事で持ち歩いていたので、約半分の重さである。スリーブケースと合わせても 800g 位だし、AC アダプターを足しても +90g である。ノートブック PC を持ち歩いていると考えると、これまでの本体のみで 1.3kg 以上に比べれば、ズッシリ感が無く気軽に持ち歩ける。これはサブノート PC である。移動時に座席とテーブルが確保できる環境で使用する。タブレットではできない作業を行う。私の場合は、開発が主な用途となる。移動時の負荷を下げるため、800g 以下と言うのが目安となる。画面サイズは大きい方が見やすく情報量も増えるため望ましいが、大きすぎるとかさばるため、10~14" と行ったところか。

この上に来るのが、13~16" クラスのノートブック PC だろう。現在の私の環境にはない。ほぼメインで使用できるスペックで、常時持ち歩くのは苦痛だが、持ち運べないことはない、といった位置づけだろうか。昨今、一般家庭でのメイン PC ともなっている。デスクトップ PC がある場合は、サブノート PC にその場に譲るケースも多かろう。仕事専用機といった使い分けのために導入する場合もある。

最後に、デスクトップ PC である。大画面で大容量ストレージを持ったメイン PC である。自宅に専用のスペースが必要となり、持ち運びはできない。その分、最強のスペックで構築可能で、自分にとって最高の作業環境を整えられる。この環境があれば、移動時用にサブノート PC があれば事足りるケースが多い。

オプションで、NAS がある。最近は安価に大容量の HDD で RAID 構成を取った NAS を導入しやすくなった。主にバックアップや、スマートフォンタブレットの追加ストレージとしても用いられる。通常はディスプレイやキーボードは持たず、ブラウザーなどから管理する。中味は Linux+Samba という構成が多く、人によっては馴染みやすい。

さて、一般的な情報端末の構成について考えてみよう。

最小限の構成は下記のようになる。

早ければ、小学生からスマートフォンを持っているケースもあるだろう。個人の持つ情報端末として、最初に持つのがスマートフォンだろう。家庭によっては、子供が最初に触れる情報端末がタブレットというケースもあるだろうか。

次に、考えられる構成が下記になる。

主に、大学生や、社会人がこの構成で使用しているだろう。デスクトップPCに比べて、場所を取らない構成だ。必要な時にノートブックPCを机に出して使うというものだ。ノートブックPCは、恐らく 13" クラスのモバイル型で、大学やオフィスでの使用と自宅での作業を兼用させるだろう。バックアップ用に外付けのHDDや、場合によっては、NASを使うことになるだろう。

PC でゲームをしたり、大画面で作業したい人は、下記の構成となるだろう。

この構成の場合は、ノートブックPCが 13" 以下のサブノート型で十分という人も多いだろう。重い作業はデスクトップPCでできるため、持ち歩きはサブノートにした方が身軽だ。ここまでの構成の場合、スマートフォンは画面サイズが大きい物を選ぶケースが多いだろう。ある程度のことはスマートフォンで済ませようと考えていると思われる。デスクトップPCは、家族で共用というケースも多いだろう。その場合、クラウドサービスも家族用のアカウントを共用すると思われる。お父さんがムフフな画像の保存について苦慮する構成でもある。

スマートフォンでは画面が小さいが、ノートブックPCを使うほどではない作業に興味が行くと、下記の構成になる。

タブレットの登場だ。スマートフォンより大きい画面で、座ったまま、あるいは寝転がった態勢でWebサイトを見たり、読書したり、ペンで絵を描いたり、ゲームをしたり、といった使い方ができる。8" サイズのタブレットなら、気軽に外出時も持ち出せる。この構成になると、スマートフォンの画面サイズはそれ程大きくなくて良い。むしろ、小さく軽い方が良いだろう。タブレットは、使用アカウントに強く紐付けられるため、余裕があれば一人1台持つことになるだろう。ノートブックPCは、個人で仕事用としている使うケースが殆どだと思われるので、一人1台持つことになるだろう。

ガジェット好きだったり、用途毎にPCを独立して持つ場合は下記の構成になるだろう。

フルセットだ。当然、バックアップ用に NAS にも手を出しているだろう。ここまで来ると、用途によって使用するデバイスが異なり、作業し易いデバイスを選択できる様になる。一方で、ケーブルやOSのアップデートに手間取る様になる。昨今では NASの変わりに大容量のクラウドサービスストレージを利用するユーザーも増えて来ている。NAS 構築費用と使用料金との比較で、どちらが有用かを決めればよい。両方あれば、災害時対策にもなる。

現在の私が、この構成に近い。サブノートPCとして Yoga Book があり、ノートブックPCの代わりに複数台のデスクトップPCを使っている。NAS とは有線LANで接続している。NAS には Intel CPU 搭載のモデルを選択し、Docker でいろいろ試そうと考えている。

YOGA BOOK の立ち位置

YOGA BOOK with Windows は、私の情報端末の構成のなかでは、タブレットより上で、ノートブックPC(デスクトップPC)より下に位置する情報端末である。現在は、何処でもできる Ruby on Rails チュートリアルの開発用に使用しているが、パフォーマンスに不満を持っている。この不満を解消するにはどうすれば良いだろうか?

旧モデルから、新モデルの YOGA BOOK c930 になって CPU が Atom から m3/i5 に向上、eMMC から SSD への向上、ストレージ容量の増加が行われ、かなり実用的になって来ている。RAM 容量の8GB化と 11" ディスプレイ搭載、m3 CPU と 128GB SSD で 8 万円以下となれば、理想的なサブノート PC となる。

Surface Go も RAM 8GB/SSD 128GB のモデルは良い線を行っている。LTE モデルが Office なしで値段据え置きで出てきたら、化けるかもしれない。Serface Laptop Go なんて出てもいいんじゃないだろうか。

富士通 LIFEBOOK WU2/C2 は 13.3" ディスプレイを搭載しつつ、800g 以下を実現している。CPU に i7 も選択できる。その分価格も高く、11 万円超となる。

NEC LAVIE Direct HZ は 13.3" ディスプレイを搭載し、コンバーチブル型で 800g 以下を実現している。こちらも 11 万円超となる。

パナソニック Let's note RZ6 は 10.1" ディスプレイを搭載し、800g 以下を実現している。m3 モデルで 15 万円超。

値段が 15 万円超となると、YOGA BOOK c930 と同程度になってくる。Let's note は国産の良さがある一方で、YOGA BOOK c930 は未来感がある。LIFEBOOK や LAVIE は、それより安くなるが、トラックポイントが付いていない。そして、15万円超となると、Lenovo ThinkPad X1 Carbon も視野に入って来る。ThinkPad X1 Carbon はキーボードとトラックポイントの使いやすさは極上で、画面サイズは 14" と広くなるが、重量は 1.15kg になってしまう。これは YOGA BOOK の 1.5 倍で、丁度 YOGA BOOK と 8" タブレットを合わせた重さである。さらに、この価格帯には、13" レベルで 1.3~1.5kg といった、従来のモバイル PC のモデルが多く存在する。

Windows 10 の稼動する PC の標準スペックは、CPU が i3/i5 クラス、メモリー 8 GB、SSD 128GB 以上であろうと考えている。このスペックなら 5 年は持てるだろう。LIFEBOOK と LAVIE はこの標準スペックをクリアしつつ YOGA BOOK に比べて、画面サイズが大きい。しかし、画面サイズが近いという理由で ThinkPad X1 Carbon も候補に挙がってしまう。また、価格面では、Let's note は、ThinkPad X1 Carbon と同じか少し高くなる。他のモデルだと、プラス3万円で ThinkPad X1 Carbon が買える値段だ。1.15kg が許容できれば、私にとっては ThinkPad X1 Carbon が一押しのモデルとなる。画面サイズが広い点と、デスクトップで使用しているトラックポイントキーボードとほぼ同じキー配置のキーボードを備えている点、トラックポイントが付いていることが最大の理由だ。黒い四角に赤丸ポッチのデザインも、落ち着いた中に嫌味のないアクセントとなっていて好ましい。ただし、ひとまわりサイズの小さい ThinkPad x280 も俎上に上がってしまう。

YOGA BOOK with Windows の尖った未来的なコンセプトと、貧弱なスペックが一体となり、当時は5万円台で入手できた。この価格の低さも十分な購入動機となっていた。一度この軽さと薄さを体験すると、サブノートPCのフットワークの軽さは魅力となる。しかし、処理能力を上げようとすればコストが高くなり、同じような価格でモバイル型のそこそこのモデルが買えてしまうことが選択肢を広げてしまい、決められない状況が続いている。悩ましくもあり、楽しくもあり。

パフォーマンス以外の点では、私にとって、YOGA BOOK with Windows はサブノート PC としての理想に近い。この不満点への解答は、次回の投稿で紹介する。