dhtakeuti’s thoughts

主に開発やPCについて考えたこと、感じたことの記録

キーボードのホームポジションって何だっけ

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Lenovo TrackPoint Keyboard (Key Top)

それほど速い訳ではないが、タッチタイピング、昔で言うところのブラインドタッチができるのだが、ふと、何でだろう?と疑問に思った。

ホームポジションと言えば、一般的にキーボードの「F」と「J」のキーにある突起を左右の人差し指で感じるように置く、と言うのが定石らしいのだが、この2つのキーを意識した事がないのだ。それでも、どこにどのキーがあるのかは指が覚えている。無意識にその辺りに指が配置されているのだ。

なぜそうなるかは、普段使用しているキーボードを遠くから眺めた時に分かった。トラックポイントである。

昔からノートブックPCは ThinkPad を使用しており、自宅のデスクトップでも USB 接続のトラックポイントキーボードを使い続けている。このキーボードを少し離れて見ると、全体は黒くなっているが、トラックポイントと左右のマウスボタンの縁が赤くなって視覚的に目立つ様になっている。また、触覚としてもトラックポイントがアクセントになっている。文字を入力していない時でも、なんとなくトラックポイントを右手の人差し指が触っている。スクロールする場合やウィンドウの切替では、トラックポイントに荷重をかけてカーソルやポインターを移動する。どうやら、トラックポイントに右手の人差し指を置いて、親指を左ボタンの上に置く、と言うのが自分にとってのホームポジションらしい。このトラックポイントが、キーボードのほぼ中央の「G」「H」「B」の3つのキーに挟まる場所にあり、左右に一つづつ指をずらすと「F」「J」になるのがわかる。マウスを使わずにトラックポイントを使うようにしていれば、自然にキーボードのホームポジションが身に着く訳だ。

USB接続のトラックポイントキーボードは ThinkPad Tシリーズのキーボードを独立したもので、14インチクラスの ThinkPad なら、ほぼ同じキーピッチとストロークで使える。ThinkPad X1 Carbon でキーボード入力がスムーズにできるのは、普段使用しているキーボードとキーの配置や大きさ、ストローク量がほぼ同じとなるため、迷わず入力できる。

Macbook Air を使った時は、キーの配列や種類が異なるため、入力速度が低下した。トラックポイントがない事が影響を与えていたのだろう。YogaBook for Windows の時は、キーボードのキーピッチも異なり、打鍵感もないため、タッチタイピングは早々に諦めた。入力時にはキーを見ながらでないと入力できない。トラックポイント付きじゃないと、キーボードのホームポジションが定まらないのも、タッチタイピングができない理由となっているようだ。

ThinkPadトラックポイントキーボードは、伝統的に黒のキートップに赤のトラックポイントとマウスボタンが配置される。このデザインは、トラックポイントThinkPad に搭載されてから25年以上変わっていない。今後もThinkPadのブランドを続ける限り、このトラックポイントのデザインも変えないだろうし、変えて欲しくないものだ。

現在市販されている、ThinkPad トラックポイント・キーボー ド (0B47208) は、ThinkPad X1 Carbon、ThinkPad X1 Yoga、ThinkPad X1 Extreme、ThinkPad T490、ThinkPad L390、ThinkPad L390 Yoga のキーボードとほぼ同じである。ThinkPad X390 は X280 から筐体が大きくなったが、キーボードは「@」キーなどが狭くなっている。「Delete」キーの左に「Insert」キーが独立してあるか無いかで判別できる。これが ThinkPad X1 Carbon を選択した大きな理由の一つである。

まとめ